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2010/12/14

[M-1 2010][LIVE]準決勝レポ@両国

準決勝から帰ってみたら驚きのニュースが。
まあM-1グランプリ終了の件に関してはこの記事では
ひとまず置いときまして、「新たなイベント」とやらの
続報を待ちたいと思います。

という訳で、観客として最初で最後のM-1参加になってしまいましたw
で、これも最初で最後の試みになった両国国技館での
準決勝の模様を、中1日経ちましたがレポします。

 

まず一番最初に書いておきたいんですが、
今回、音響環境に大きな不満がありました。
両国国技館はドームやコンサートホールとは違い、
音が天井に吸い込まれる構造で
音響環境は今回ほぼ最悪だったと言っていい。
アリーナ後方席でしたが、ネタを聞き取るのに集中力を要しました。

さらに舞台上にマイクがサンパチしかない。
つまり、ガンマイクやそれに代わるものも設置されてる様子がなく、
サンパチから離れてネタをする時間が長い組ほど、
その際の音声が拾われておらず、圧倒的に不利な立場に置かれてました。

マイクから離れるネタをしていたのは、ネタ順に
アーリアン、ハライチ、チーモンチョーチュウ、
マヂカルラブリー、ウーマンラッシュアワー。
特に、アーリアンとウーマンラッシュアワー、
ハライチはサンパチから離れてる時間が長かったですね。
チーモンやマヂラブはあまり喋らない、動きのボケ中心だったので
カバーできる部分もありましたが。
また、少し離れるだけでも音量が弱くなるため、
マイクから離れるネタではないんですが
トリオの我が家はマイクから遠い1人分の音量がやや小さくなるという……。

漫才の大会とは思えない劣悪な音響環境でした。
正直、M-1という舞台でなくても、5千円や1万円以上払わせるお笑いライブで
この不備はありえないと思います。

 

一方、視覚的には敗者復活会場と同じように、舞台上のサンパチの後ろに
大きなモニターがあり、2階席や3階席からも見れるようになっていました。
アリーナに段差や傾斜がないのが非常に不安でしたが、
結果的にはそれほど不便なく見られました。
何とかモニターなしでも演者の表情を視認できる距離だったので、
基本的には演者を生で観て、ところどころ細部を
大モニターで確認するという見方で観戦。

 

例によってネタについては、敗者復活や決勝で披露する可能性が高いので
細部についてはぼやかして書きます。
ただ、決勝終了後に補足するかもしれません。

 

前説はふくろとじ。ギリギリに入場したので聞けませんでしたが。

審査員は以下の7名。
*審査員 7名(敬称略)
放送作家 倉本美津留(Wiki
放送作家 元木すみお
放送作家 かわら長介(Wiki
元P 澤田隆治(Wiki
朝日放送 板井昭浩プロデューサー(Wiki
放送作家 田中直人
放送作家・タレント 前田政二(Wiki

 

■前MC


MCは今回もはりけ~んず。
芸人は緊張していると。
前田「みーんな壁に向かってネタ合わせしてるんですけどね、
ずーっとモンハンやってる奴らもおって」
笑い飯・西田あたりの事だったんですかね?w
また、前田が後ろを向くと、真ん中あたりが若干薄くなっている?感もある
後頭部がモニターに映され、
前田「通称ヘリポートが映ってまう」w
予選と同様、「お笑いドスケベ」やら「ヤフオクで買ったやろ!」やらのフレーズも
飛び出し、一生懸命会場をあたためてくれてました。

 

■Aブロック

 

ナイツ(マセキ芸能社 '01)「スポーツ」決勝進出
準決勝と同じネタでした。
ウケは悪くなかったと思うが、正直トップバッターなので
何とも言えない部分はあります。
結局、以前のボケ連発スタイルは封印し、
寄席の正道スタイルに戻ったっていうことでしょうか。
それとも、まだ決勝に隠し玉を持っているのか?

アーリアン(大阪吉本 '08)「ファミリーファイター」
初めて知ったコンビ。
ストリートファイターのキャラクターがおかんと長男だったら、というネタ。
3回戦や準々決勝でも同じネタだったようです。
前半ウケが不調でしたが、後半動き回るようになって
ウケが来ましたね。
しかし、前述したように特に後半はサンパチから離れるネタの上、
本人たちの喋りの技術もあって聞き取りにくい箇所が多々。

ハライチ(ワタナベエンターテインメント '05)「刑事」決勝進出
準々決勝で観たのと同じネタ。
しかし2回目でも楽しかったですし、ウケていたと思います。
ただ、これも前述したように、澤部が結構サンパチから動くので
声が遠くなる箇所も。そのせいでウケが弱いところもあったと思います。
基本的に、一つの下りのあと、他の下りをいろいろ差し込んでから
前の下りにまた展開をつけていくスタイルでしたが、
去年もこういうスタイルだったっけな。

千鳥(大阪吉本 '00)「伝令」
ここは残念でした。
一時マイクから離れることはあっても、さほど支障のない範囲だったと思います。
ウケは普通ウケ~ややウケの範囲だったでしょうか。
何と言うか、今年は千鳥の東京単独にも足を運んだんですが、
「単独でやるネタ」のような印象を抱いてしまった。
でもノブのツッコミフレーズ力は円熟の域に達してると
そのときの単独でも思ったので、早く東京に来てほしいですね。
最後、やたらゆっくり歩いてハケる大悟が印象的。

 

■Bブロック


MC前田「漫才師、ネタ終わったあとハケてくるとき、
    すっごいホッとした顔で来るんですよ。
    おっさんがニコニコしてるの気持ち悪いんですけどねえ」
などというトークを挟みながら、4組ずつのブロックで進んでいきます。

ピース(東京吉本 '03)「発音」決勝進出
準々決勝で観たのと同じネタ。
ところどころ綾部がサンパチから離れて聞こえづらいとこもありましたが、
客ウケは良かったです。

チーモンチョーチュウ(東京吉本 '00)「刑事」
二人で刑事役をするはずが、途中から菊地(ツッコミ)が
白井(ボケ)の動きに合わせて犯人役になり、動き回るネタ。
途中、菊地が転んだのはあれボケかアクシデントかどっちなんですかね。
終盤の方でグチャグチャっとしたが、白井が噛んでた模様。
正直、ただでさえ白井が高音の上に音響が悪いので
イマイチ聞き取りづらかったです。
白井「ラストイヤーだから緊張してんだよ!」
とストレートに言うのにはちょっと笑いましたがw

スリムクラブ(東京吉本 '04)「勘違い」決勝進出
準々決勝で観たのと同じネタ。ついでにKOC予選でも観たネタですw
さすがにKOCで観たネタからだいぶアレンジはされてますが。
いや笑いましたが、まさかまさかの。
ウケ方も変則的というか、低い笑い声が響いて
後を引く感じのウケ方でしたw
このネタは本当に5個くらいしかボケがない気がしますが、
それでもインパクトはありますね。
でもまあまず通らないと思ってましたが。
本人たちも2本ネタないって準決勝前夜配信の
よしもとオンラインで言ってたんだが大丈夫なのか…w

パンクブーブー (東京吉本 '01)「コンビニで万引きを注意」
準々決勝で観たのと同じネタ。
ウケは安定的でしたが、爆発とまではいかず微妙なところですかね。
このネタの問題点は、2回目以降はネタバレしてるから
笑いにくいというところにありますね。

 

■Cブロック


笑い飯(大阪吉本 '00)「サンタウロス」決勝進出
準々決勝と同じネタだったようです。鳥人系統のネタですね。
やはり面白いですし、ウケていました。
ですがここも若干マイクから離れるので、音声が聞き取りづらいところが。
全てのボケを聞きとることはできませんでした。

マヂカルラブリー(東京吉本 '07)「願い事」
準々決勝で観たのと同じネタ。
ですが、後半の願い事を叶える下りは全面的に変更してましたね。
ただ、これは前より改良になってたと思いますが、
もっと良い方向もあるような気もしますね。
ウケていましたが、そのあたりから若干ウケが一段落ち着いた気もしたので。

笑撃戦隊(ワタナベエンターテインメント '07)「キャバ嬢になりたい」
準々決勝で観たのと同じネタ。
ちょっと入り急いだ感がありますかね。
結構苦しいことになってました。

我が家(ワタナベエンターテインメント '04)「結婚」
3回戦で観たネタ。坪倉がダメツッコミをやる。
個人的に準々決勝のネタの方が出来が良いと思っていましたが。
オチが一番ウケていたように思いますが、全体的には
普通ウケの範囲だったと思います。
ただ3回戦でもやったツカミ、
谷田部「実はわたくし谷田部、クリスマスに入籍します!」
では3回戦と同じく一部から「エッ」という声がw
あと坪倉が自らハゲを自虐る下りは新鮮でした。

 

■Dブロック

 

この辺でMCから客に「皆さんちょっと伸びしましょう~」と指示。

・プリマ旦那 (大阪吉本 '08)「ハゲ」
名前だけ知ってたがネタは初見のコンビ。
準々決勝と同じネタだったようです。
「もしハゲたら…」を「もし死んだら…」みたいに言っていくネタ。
芸歴2年目で相当若いコンビなんですが、
ネタがきちんとしてるのも含め、何というか見た目も雰囲気も
松竹っぽいですねw

ジャルジャル (大阪吉本 '03)「コンビニ」決勝進出
準々決勝と同じネタだったようです。
スーツではなくいつものコント衣装の黒T。
この時点でこれは漫才を題材にしたコントをやりに来たと思ったんですが。
ウケていましたし面白かったですが、漫才をメタな視点で捉えるというネタを
漫才の大会の決勝に通すのは考えづらいと思っていました。

磁石(ホリプロコム '00)「コンビニ店員の女の子に告白」
なんというか、M-1はネタ名をつけやすい、
一本話の芯が通ったネタが通りやすいと思うのですが、
今回のここは話が散ったネタをやってしまっていた印象です。
それでもここの安定感はしっかりしているので、
もちろんスベってはないんですが…。
たとえが適切かどうかはわかりませんが、
元々の体幹と技術がしっかりしてるから、調子は悪いのに
転びはせずにそこそこの点数出しちゃうフィギュアスケート選手みたいな…。
それでもここは、個人的に何組か頭に浮かびますが、
M-1のために自分たちの漫才の形を崩して見失ってしまった
漫才師のようにはならないでしょう。

囲碁将棋 (東京吉本 '03)「隣の部屋の女子大生」
多くの組が準々決勝や3回戦のネタでくる中、
数年前のM-1予選でやっていた古いネタをかけてきました。
まさか両国国技館で丸々一本下ネタを聞く羽目になるとはw
一部不発のボケがあったような気もしますが、
後半になるにつれウケも盛り上がっていってたと思います。
MC前田によると、モニターがあるということでこのネタにしたそうで、
スタッフのカメラワークも頑張ってました。
なお、ここで飛び出した「アズスーンアズ」というフレーズが
後の組にも響くことにw

 

■Eブロック

 

・タイムマシーン3号(アップフロントエージェンシー '00)「最近の小学生~パン派VS米派」
準々決勝で観たのと同じネタ。
今回ほとんどの組がウケてましたが、普通ウケ以上の集団の中でも
一段階高いウケをとっていたと思います。
少なくともアリーナ席後方からはそのように聞こえました。
序盤、英語は必要ない科目という話で、
山本「アズスーンアズ、するや否やなんてホンット使わない、
使ってる人なんて見た事ないですよねぇ!?」
と客席に訴えるw
このフレーズがネタの最後まで効いてくるので、
前のコンビのネタを観てくれていてホントに良かったw
観ていなかったら、いつぞやの決勝でのアンタッチャブルみたいに
「思い切った奴」になってたところですw
さらに米派VSパン派の下りでヒートアップ。
準々決勝の予告通り入れ込んだ両国ボケはいまいちウケず、
山本がちょい笑い待ちして間が開いてましたねw
二人で動き回るところもウケていました。もしかしたら
少しクドく感じられた部分もあるかもしれませんが。
しかし、前のコンビとのボケかぶり、でも見事なリカバリー。
2部構成ネタながら2部への入りも自然。
いずれも落とす理由にはならないと思いました。

POISON GIRL BAND (東京吉本 '00)「英語」
準々決勝で観たのと同じネタ。英語で数を数える。
冒頭、阿部がサンパチを調節したら、いきなりサンパチマイクの
マイクの部分がすっぽ抜けるハプニングw
それはともかく、準々決勝とは異なり、この両国の舞台では
十分に求心力を発揮することが出来なかった模様。
ハケる二人の足取りが非常に重かったのが印象的。

ウーマンラッシュアワー(大阪吉本 '08)「バイトリーダー」
ここは完全にサンパチから離れてボケを言う部分が何個もあるので、
そのボケの音声が拾えてなく、非常に不運でした。
不運というか、この点に関しては繰り返し指摘しますが
完全に会場設営の不備です。
それでも悪条件の割には他の笑いどころでは笑いをとっていたと思いますね。

モンスターエンジン(大阪吉本 '07)「日常の不満」
一本のストーリーラインがないのでM-1には通りにくいネタだと思います。
西森(ボケ)が人の飼い犬に文句をつけ、ボウリング店で文句をつけ、
マンションの管理人に、将棋会館で……というネタなんですが。
普通にNHKあたりのネタ番組で見たいネタですね。

 

■Fブロック


最終ブロック。
このブロックは全組ウケていたので、このブロックからは
複数組来るだろうと予想してました。

カナリア(東京吉本 '03)「輪唱」決勝進出
3回戦で観たネタ。
後半ブロックでの歌ネタは有利に働き、もともとの達者さもあって
ウケていました。

東京ダイナマイト(東京吉本 '01)「クレーム」
去年決勝でもやった、喋りながら出てくる入りww
個人的に見覚えのあるネタ。
ハチミツ「お前、玉置浩二面白がるのやめろ」w
準々決勝レポではここを海老蔵と書きましたが、もしかして
記憶違いだったかもしれません……まあこのコンビなら
どっち言ってても、というか両方言っててもおかしかないですがw
ウケてたと思います。

ゆったり感(東京吉本 '03)「昆虫を説明~あいうえお作文でプロポーズ」
ここのところ、オンバト+などで見ても、最初に三文字の単語を
頭文字で説明してから、あいうえお作文に入るという構成にしていますね。
いつも通りの安定したネタ運びで、しっかりウケていました。

・銀シャリ(大阪吉本 '05)「ABCの歌」決勝進出
準々決勝と同じネタだったようです。
前々日あたりに、大阪勢の予習のためにたまたま
録画しっぱなしだった上方漫才コンテストを見たんですが、
このネタでしたw
今回は橋本が緊張した様子で、出だし一箇所噛みかけてましたが、
その後は、フレーズツッコミの部分はきちんと1フレーズ1フレーズ間を置いて、
わかりやすく入ってくるようにしてましたね。
関西でネタやるよりゆっくり喋るようにしてたのかもしれません。
というか、橋本はちょっとアドリブっぽいの入れる余裕があったように見えましたが。
終盤の歌ネタが有利に働いたのもあってか、確かにウケていました。

 

■後MC


15:02準決勝終了。
はりけ~んずが〆てくれて、それからふくろとじが登場してこの後の
流れを説明してましたかね。
2部の16時まで休憩。

 

◆総評

準々決勝を導入してもファイナリスト選考の傾向は
変わらないだろうと踏んでいたので、準決勝出発前に
14組を挙げたこの予想記事でも、例年の傾向通りに予想しました。
まあ14/24組で出場者の6割を挙げてるんだから
そりゃスリムクラブ以外は当たるだろ、て話なんですがw
そして今年もここ数年通り非吉本が2枠というのは動きませんでした。

結局、最初から最後まで「この傾向」の予選審査が、
M-1グランプリを作っていたということになります。
この予選審査の功罪については
決勝で各審査員がつけた点数と同じように、
現時点でも、後世でももっと議論されていいと思います。
でもこれについては実際にその年の予選に足を運んだ観客しか
十分な判断材料を持っていないので、決勝の点数ほど
後々に残らないんですよね。
それが残念です。
去年のM-1は予選観戦に不参加で、その意味で判断材料が足りなかったので
選考結果についても何とも言えない部分が大きかったのですが、
今年になってKOC、M-1に観客として参加してみたら
やっぱりいろいろ感じる点が増えましたね。
そのぶん客観的に(テレビ視聴者として)選考結果や決勝を見ることが
難しくなったようにも思いますが。

ファイナリスト発表時の軽いレポ、ファイナリスト決定記事も
また別に上げる予定です。
2部のVTR鑑賞会(といってもこれも音がほとんど聞き取れなかったw)
レポはいつになるかわかりませんが。

……ところで、今思い出しましたが、3回戦のときに
MCだったはりけ~んずもルート33も、
「来年も(MC)お願いしますって言われてる」
みたいな事を言ってたような気がするんですが……。
まあとにかく今後の続報を待ちたいと思います。

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